第4回 秩父スギ・ヒノキ見学会バスツアー報告
平成26年5月31日(土)8:15 野田本店出発~18:30 帰社
参加者…14名
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高坂サ-ビスエリアで休憩出発間もない車内この時期で気温30℃を超える予報のなか、朝早くにもかかわらず、集合時間より早くお集まりいただき、予定通り野田本店を出発。今回は6組(総勢14名)という、これまでの中で一番参加者の多いツアーになりました。
高速の渋滞などを心配しましたが、順調に進むことができ、予定通りサービスエリアで休憩を取りました。そこで、今回ご案内していただく株式会社ウッディーコイケの千島様・小峰様と寄居駅近くで合流し、いよいよ伐採現場を見学させていただく山へ…。
秩父の山は、(下見も含めて)何度行っても道は細く、うねっていて、対向車が来ると、車内は一瞬無言になります。そうこうしているうちに、30分ほどで今回の伐採現場見学場に到着しました。
車窓から伐採現場見学場に到着千島様の説明風景
伐採見学をする前に、あらためて今回の山の説明を聞きました。今回の山は、約8.5ヘクタール(東京ドームの約2個分の広さ)で、今年の1月に入札によって落札された山です。年間3ヶ所ほど伐採現場が出てくるとのことです。
山のあり方、林業の取り組みなどのお話を聞いた後で、伐採現場へ山の中の細い急な道を、周りの風景を楽しみながら下ること約5分ほどで到着しました。
いよいよ山の中へ山の中へと続く細い道まわりの風景伐採現場に到着
伐採のやり方など、わかりやすい小峰様の話を真剣に聞き、伐採スタートです。伐採は、まず木の生えている角度などによって倒れる方向を計算・予測して、チェーンソーで「受け口」と呼ばれる切り口を入れます。
次に、反対側に「追いくち」という切り込みを入れ、くさびを追いくちに差し込んで、たたき木を倒します。
言葉では簡単なように感じられますが、実際は危険をともなう作業です。
チェ-ンソ-による 受け口の切り込み チェ-ンソ-による 追い口の切り込み くさびを差し込み伐採
木が倒れる時の音は、雷のような音がします。この時期の木は水分を多く含んでいるため、伐採した状態で放置しておくと虫が入っていまい、木がダメになってしまうので、秋ごろには伐採する方が良いとのことでした。今回は、特別に伐採を実演していただきました。
伐採後の切株伐採後の木の皮記念撮影
長瀞へ移動(岩畳見学)
長瀞の桜並木は日本百景のひとつで、距離は日本第3位で4,000本の桜が植わっています。
長瀞へ長瀞の岩畳長瀞の岩畳恒例の生そばむらたさんにて食事
貯木場にて
山で伐採した杉やヒノキは、山に置いておけないので、トラックで運搬し、一度、「貯木場」という場所に集められます。今回は、第3貯木場を見学しました。木材は、そのまま運ばれてくるため、太さや長さなどまばらに積み重ねられます。
その後に、コンベア式の機械に乗せられ、太さや長さを仕分けして選別され、製材場へ運び込まれます。そして柱などに加工され、乾燥されて強度などの試験を受け、適材な箇所の部位に分けらます。
プレカット工場にて
製材場で加工された材木が、コンピュータ管理によって、溝を掘るなどのプレカットが行われます。
以前は、大工さんが作業場でノミやカンアなどで手作業で行っていたのですが、現在は機械による作業で、30坪位の家の材料用では、3時間ほどでプレカットが完了します。