第5回 秩父スギ・ヒノキ見学会バスツアー報告
平成27年4月25日(土)9:00 野田本店出発~19:30 帰社
参加者…8名
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現地に向かう昨年より1ヶ月ほど早い時期のゴールデンウィーク前の土曜日になり、予想される渋滞もなく、スムーズに往復してくることができました。お忙しいなか、朝早くからお集まりいただき、ご参加いただきました皆様には、深くお礼申し上げます。毎回、晴天に恵まれて、楽しく安全に工程を進められましたことに、ご協力いただきました関係者の皆様に感謝申し上げます。
バスの中では、吉田支店長が用意してくれたDVD(WOOD JOB)に見入ってしまい、終わるのと伐採現場に到着するのが、ちょうど同じタイミングでした。
現場に到着長瀞を一望今回の伐採現場は、長瀞(ながとろ)の手前の山です。花園インターを降りて間もなく、いつもお世話になっている、ウッディ―コイケさんの千島課長と合流し、30分ほど曲がりくねった山道を登って行くと、いよいよ現地に到着です!
今回の現場は、急斜面が多く「架線集材」を行っていました。ワイヤーロープを張り巡らせて、オペレーターと伐採班・集材班の3人チームで、効率良く9ヘクタールの山から搬出していきます。これは、第1回バスツアーで行った際の奥深い現場と同じ集材方法で、なかなか一般にはこんな近くで見れない貴重な体験です!
プロセッサーに乗ってプロセッサーの手プロセッサー稼働ケーブル
迫力の伐倒伐採・受け口1台3役の優れもののプロセッサーが、ここでも活躍しています。枝掃い・採寸玉切りを一瞬に行い、丸太積みにしていきます。家1件が購入できるくらい高価な重機です。3台も所有しているそうです! 今日は、特別に近くのスギを目の前で倒していただきました。受け口・追い口の伐採方法が確立したことが理由からか、事故が少なったそうです。
長瀞駅貯木場毎回立ち寄る長瀞駅前の生そば「むらた」で、少し遅めの昼食を済ませて、各自、ミニ観光(岩畳、お土産屋さん)を楽しみました。とても人が多く、海外からもたくさん来ていました。
後半は、ウッディ―コイケさんが長年培ってきた経験をもとに、丹精込めて製品に仕上げていく工程を、バスで移動しながら見て廻りました。貯木場には、先程の山から集められた丸太が、材種・太さ・長さごとに「A・B・C」にランク分けされて山積みになっています。いまは伐採時期が終了し、一番量の多い時期です。
24時間稼働するボイラー次は、本社に隣接した製材工場に移動し、丸太が柱・梁・土台などの角材に仕上げられていく工程の見学です。この製材所では、1日に約100立方メートルを製材するそうです。なんと、5tトラックで約10台分になります! 丸太から剥ぎ取った皮は、全部こちらのボイラーの燃料になり、乾燥釜の熱源に利用されています。24時間自動でフル稼働しているそうです!
皮剥ぎされた丸太を四角に製材するツインバンドソーは、帯鋸の歯が左右2枚あり、2工程で「あっ」という間に角材になってしまいます。ここでは約1㎝ほどオーバーサイズになっています。そして乾燥後にカンナ掛けされ、ジャストサイズになります。
検品後のロゴ入り弊社製品検品工程
ヒノキで7日間、スギで10日~14日間乾燥(人工)されて、製品として問題ないか、含水率やヤング係数を測り、最後は人の目で確かめて1本1本検品します。弊社では、さらにロゴを入れていただき「ひと手間」かけていただいています!
バスで10分ほど移動して、今度はプレカット工場の見学です。先程検品が済んだ製品は、邸別にまとめられ、こちらへ運び込まれます。 仕口・継手などを刻み、プレナー加工されて上棟現場へ出荷を待つ完成品ができるまでの最終工程です。弊社のO様邸も、近日の上棟に向けて出荷待ちの製品に並んでいます!
今回のお土産今回も休日を返上して、熱心に説明や伐採実演をしていただきましたウッディ―コイケさんの皆様には深くお礼申し上げます。また、参加いただきました皆様にも、いろいろとご協力いただきましたおかげで、安全に無事終了することができましたことに感謝いたします。
弊社は、少しずつですが、住まう人と生産者が近づいていく活動を続けて行くことができたらと考えています。引き続き、皆様のご協力を、よろしくお願い申し上げます。