第2回 ちばの木伐採&工場見学バスツアー報告
バスに乗り込み出発今回のツアーも、風もない晴天に恵まれ、12月にしては暖かい穏やかな一日でした。
出発前に、挨拶を兼ねて参加された方々をひとりずつご紹介させていただき、野田本店前でバスへ乗り込みました。そして、流山IC→首都高→海ほたる(休憩)→君津IC→四季の蔵(昼食)→伐採を見学→工場を見学→苗木の植樹→同ルートで帰社というスケジュールというツアーでした。
第1回目(前回)のツアーは首都高が大渋滞で、やむなく国道16号線経由となりましたが、今回は首都高もスムーズで、予定より早いペースで進みました。
「海ほたる」から富士山が!バスのなかでは、恒例となったCD「ウッドジョブ」の上映や、柱の本数当てクイズなどで和やかな雰囲気。休憩に立ち寄った「海ほたる」では、雄大な富士山の姿がとても近くに見えました!
その後、君津インターを降りてすぐのところにある(少しオシャレな道の駅といったカンジの)「四季の蔵」にて昼食。ここでは、来年3月号に弊社の記事が掲載される雑誌「チルチンびと」を発刊している風土社のスタッフさんと待ち合わせを行い、ライターさんやカメラマンさんと、これからの取材スケジュールの確認を行いました。山の少ない千葉県でも、川上から川下まで「家づくり」を通して地産地消の林業を、多くの皆さんへ紹介することになりました。
近海物の海の幸を腹一杯堪能し、日本の食文化に満足・感謝して、いよいよツアーのメインとなる伐採現場へと向かいました。
日本の食文化に満足・感謝!近海物の海の幸を腹一杯堪能「四季の蔵」で昼食
そして、「四季の蔵」からバスで約30分ほどの小高い君津の山に到着。房総エリアでは、まだ紅葉が見られました! 千葉の山の特徴は、標高が低いわりに小さな谷が多くて、大型の重機や車両が入れずに手作業に頼らざるを得ない林業とのことです。この山ではヒノキの割合が多いようで、スギは実生の地スギと、戦後の植林で挿し木植えされた山武スギになります。
山道の様子山登り開始山に到着
伐採開始伐採現場に到着伐採現場は第1回目のツアーと同じ山ですが、(今回は)バスを降りて約15分くらい山道を登った、もう少し奥の方に入りました。伐採は、20~30年生のヒノキを除伐、森林組合の若手山師の2人が、目の前で慎重に方向を定めて2本倒していただきました。その間、チェーンソーの受け口・追い口や、たいへん手間のかかる手作業の割に材木が安すぎる(?)話など、本音トークでの質疑応答で盛り上がったり、末口の方を輪切りにしたヒノキの臭いを嗅いだり…そして、その輪切りをお土産としていただきました。
記念撮影伐採の様子最後に、森林組合の皆さんと一緒に記念撮影して伐採現場を後にしました。
その次は、約20分くらいバスで進んだ先にあるプレカット工場を見学しました。
ここは3年前に新設された新しい工場です。梁桁などの横架材のラインと、端柄材のライン・柱のライン・特殊加工のラインが整備されていました。数少ない人数での稼働に、みんな驚きました!(プレカット工場の)河合部長より、仕口がキレイに収まっている様子を説明していただきました。
河合部長による仕口ご説明横架材ラインプレカット工場到着
植樹現場へ到着山間の日没は早いため、少し足早に工場を見学させていただき、最後の目的地である苗木の植樹会場へ向かいました。
ここは「かずさアカデミアパーク」に隣接した、とてもアクセスが良く、作業もしやすいところでした。数年前から皆伐作業
を続けている山です。
今回、植樹する場所は、2年前に一度苗木を植樹したところですが、木がうまく育たなかったり、下草刈りの際に誤って(木を)切ってしまった所に植樹しました。
森林組合の磯部課長のご挨拶と、注意事項のご説明を聞いて、実演していただいたあと、各自が2~3本植えました。笹竹が混在しており、根も張り巡っていて、穴掘りがなかなかたいへんでした! 苗木が抜けたり、風で倒れたりしないように、しっかりと踏み固めました。土の中に枯葉や枝が入らなようにするのがポイントです(枯葉などは表層に覆います)。約1時間をかけて、何とか日没前に用意していただいたヒノキの苗木・約40本を植え終わることができました!
植樹の様子しっかりと踏み固める!苗木の説明植樹開始
最後に磯部課長のご挨拶最後に、50年後の孫たちに地産地消してもらえることを願いながら、みんなで汗を流した君津の山を後にして帰路につきました。
今回は安全に、楽しく、充実したバスツアーが開催でき、ご参加いただきましたお客様、ご協力いただきました千葉県森林組合の皆様、雑誌取材に来ていただきました風土社のスタッフの皆さんに、深く感謝いたします。このツアーが、毎年継続して開催できるように、いろいろと工夫凝らしていきたいと思いますので、引き続き、ご支援をよろしくお願い申し上げます。