スイス・ドイツ研修を行いました[1]
平成24年1月29日(日)~ 2月4日(土)
参加者…22名(当社より1名参加)
スイス・ドイツの最先端住宅視察、現代建築の巨匠達の建物見学、ヨーロッパ最大級の展示会「屋根・壁展」およびシュタイナー学校の視察、環境都市、エコ団地、芸術村(アールヌーボー)見学など、もりだくさんの研修内容でした!
1月29日(日)
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東京(成田)発 →
フランクフルト着/
フランクフルト発 →
チューリッヒ着
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1月30日(月)
[1日目]
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チューリッヒ
─[約150km]─
フライブルグ
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1月31日(火)
[2日目]
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フライブルグ
─[約120km]─
バーデン・バーデン
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2月 1日 (水)
[3日目]
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バーデン・バーデン
─[約50km]─
オフェンブルグ
─[約150km]─
シュトットガルト
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2月 2日 (木)
[4日目]
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シュトットガルト
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2月 3日 (金)
[5日目]
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シュトットガルト
─[約130km]─
ハイデルベルグ
─[約70km]─
ダルムシュタッド
─[約30km]─
フランクフルト発
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2月 4日 (土)
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東京(成田)着
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※下のそれぞれの画像をクリックすると、拡大画像をご覧いただけます。
1日目
早朝セミナー
1月29日、成田からフランクフルト(ドイツ)経由でチューリッヒ(スイス)へ、16時間かけて移動し、時差ボケと旅の疲れにも関わらず、宿泊ホテルの一室で、朝7時30分からセミナー開始です。高気密高断熱の大家・南雄三先生と、スイスで活躍中の滝川先生が講師です。
南先生が割り当てたテーマごとに、参加者全員にレポート提出が課せられた瞬間です。ちなみに、私は2日目のヴォーバンのエコ団地・パッシブハウス・環境都市フライブルグについてのレポートです。
1件目のお施主様邸に到着
大型バスでゆったり移動し、まず最初の見学現場であるA様邸へ到着です。昨年借家を買取って建て替えたそうです。戦時中に造られた地下シェルターを残し、その上に木質パネル工法で2階建てに建築しています。
赤紫色のコートを着た女性は、山里似の現地ガイド・中山さんです。
お施主様邸を拝見
1階リビングにて、滝川先生(写真中央の女性の方)の通訳のもと、設計者とお施主様(奥様+お子様達)へご挨拶を済ませ、設計コンセプトなど解説していただいています。ミネルギー(=ミニマムエネルギー)住宅の設計が専門の設計士さんです。
1階の窓・キッチン
1階はワンルームタイプで、壁が少なく、広々としたLDKへと続く洋室です。南面に大きな窓を設けていて、北面には窓はありません。窓は木製3枚ガラスで、セルロース断熱材を外側に45cm厚みで噴いています。キッチンのIHヒーターは、5口も付いていました!
南面の窓には、電動通風タイプのシャッター雨戸と、大きく張り出した軒先に、電動タイプの可変式ルーバー日よけが付いています。大勢でお邪魔したにもかかわらず、いろいろな質問にも快くお答えいただいた奥様とフレンドリーなお子様達に感謝です!
<font size="2"><b>24時間換気装置</b><br /> 1階階段下にある24時間換気装置です。</font><font size="2"><b>浴室・洗面</b><br />2階の約8畳の部屋が、仕切らないで風呂・洗面になった感じです!</font><font size="2"><b>蓄熱式薪ストーブ</b><br /> 室内の空気を汚さず、薪を上からゆっくり効率良く燃やし、少ない薪で長時間に渡って室内を暖める「すぐれもの」です!</font><font size="2"><b>西側の窓</b><br /> 木製3枚ガラス窓に、雨戸ではなく、可変ルーバーの電動日よけが付いています。</font>
薪ストーブメーカーへ
スイスで、今注目の薪ストーブメーカーを見学しました。先ほど見学させていただいたA様邸にもあった蓄熱式薪ストーブの製作販売会社です。元はセラミックタイル製造会社だったそうですが、そこで培ったセラミック技術を活かして、省燃料タイプの蓄熱式薪ストーブを開発して業績を伸ばしている会社です。
ただ、日本では、まだ50台位しか設置されていないのでこれからです!
<font size="2"><b>燃焼技術説明</b><br />薪を下からでなく上から長時間効率よく燃やす優れた技術を、社長自らご説明いただきました!</font><font size="2"><b>蓄熱式薪ストーブ</b><br /> 実物が、ショールームに展示してあります。周りがセラミックで、輻射熱が気持ち良い暖かさになっています。</font><font size="2"><b>工場内部</b><br />熟練職人による手作業のため、大量生産はできませんが、こだわりの強い薪ストーブです。</font>
※当社でも、仕入れ販売を前向きに検討することが必要です!
2件目のお施主様邸に到着
スイスで2件目のお住まい拝見です。こちらは、山手の高級住宅街という感じです。左は玄関北東側からの画像でも、右は庭から見た外観です(外壁はここも板貼りです)。こちらは、ミネルギーP認定住宅です。「P」は、ドイツのパッシブハウスと同等基準の意味です。
<font size="2"><b>お施主様の説明</b><br /> お施主様自らご説明。2階の1室を賃貸(シェア)しているそうです。太陽光に加えて、地熱・排熱も利用できて快適だそうです。</font><font size="2"><b>断熱材</b><br /> 外壁の外側をセルロース断熱材・45cm厚で包んでいる感じです。</font><font size="2"><b>電動可変ルーバー雨戸</b><br />滝川先生からの解説を、熱心にメモを取っています。奥にダイニングキツチンがあります。</font><br /><br /><br />
<font size="2"><b>ダイニングキッチン</b><br />リビングとは目隠し壁で仕切られていますが、上は続きのダイニングキッチンです。</font><font size="2"><b>トイレ</b><br /> 2階にも全く同じタイプのトイレがあります。</font><font size="2"><b>地下設備</b><br /> 地熱排熱温水ボイラー設備(鉄分除去装置)など、すごい装置が並ぶ地下室です。</font>