スイス・ドイツ研修を行いました[2]
平成24年1月29日(日)~ 2月4日(土)
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2日目
雪まじりの2日目がスタートです! 環境都市・フライブルグのエコ団地ヴォーバンへ向います。
ヴォーバンのエコ団地に近づきました。限りなく車を排除しようということで、公共交通機関の路面電車・バスが頻繁に走っています。今日は朝から雪混じりです。マイナス15度の未体感ゾーンへ出発です!路面電車・バスが5~7分間隔で、時刻表がいらないくらい頻繁に走っていて、駅やバス停も近くにあり、しかも駐車場が遠くて駐車料金が高いので、車を徹底して排除する仕組みになっています。
ヴォーバンのエコ団地に到着! 世界一の環境に取り組み、果敢にチャレンジして成功収めた事例です。
住宅の一部が庇になっています。路面電車の軌道敷内は芝生です。自転車専用道路や子供の遊び道路があります。ヴォーバンのエコ団地です。第二次大戦後、長くフランス軍の占領下だったこの地がドイツに返還される際、更地になりました。そして、新しい住宅街を作る政府案に反対した住民が、みどりの党などのバックアップもあり、「環境配慮型の住宅地を作る」という自分達の街づくりの権利を勝ち取ってできあがった街です。
ドイツ最南端の20万都市・フライブルグの中心よりバスで15分くらいの場所に、約38haのヴォーバンエコ団地があります。
戦時中には兵舎だった建物が、このようにエコ団地に生まれ変わりました。それも行政に頼らず、ここに住む住民自らの力で!各家庭で出せるゴミの量は決まっているそうです。そのゴミは、バイオマス燃料として再利用します。し尿まで再利用するというのが、すごいところです!
最終的には、2,000戸が居住するエコ団地になります。
元々あった樹木は、全部そのまま残してあります。建物外観のペイントは、住む人の個性で塗られているようです!賃貸と分譲があるそうですが、7割以上が分譲とのことです。集合住宅の屋上は、ほとんどが屋上緑化になっているそうです。
メイン通り沿いに建つ「太陽の船」の愛称で呼ばれている複合施設で、裏はソーラーハウス地帯です。
「太陽の船」と呼ばれている複合施設です。上層階は住居施設になっており、屋上にはペントハウスがあります!「太陽の船」の裏側にあるソーラーハウス地帯です。集合住宅し一戸建てが、すべてプラスエネルギー住宅です!エネルギーの消費自体を極力少なくした「パッシブハウス」もあります。ありとあらゆる建物に「太陽光パネル」がついています。太陽光パネル自体が屋根になっているものもあります。ほとんどが市民ファンドによってつくられ、買電によって、収益利回りが銀行に預けるよりずっと良いようです。
集合住宅街を抜けると、山の手の高級住宅街と、ちょっと変わったソーラーハウスがあります!
エネルギーを消費するだけでなく、生み出す家ということで、実験的に造られた「へリオトロープ」という、太陽の動きに合わせて回転するソーラーハウスです!ソーラーガレージです!屋上にソーラーパネルが並んでいます。ヴォーバン地区の土地は、非常に(価格が)高いので、どうしても車が必要な人は、このようなガレージを購入することになります。こちらは敷地内まで車が入れる、山手にある高級住宅街です!生活関連がすべて揃い、さらにこの地で雇用も生み出し、他の地に行くことなくヴォーバンですべて足りる「地域完結型社会」の実現です!市と住民、専門家、多くの機関が共同で行なう持続可能な街づくりの実践です!
次に、エコステーションへ向う途中に寄った、
ソーラー発電の地元サッカークラブの施設です!
ドイツの国民的スポーツと言えばサッカーです。ブンデスリーグの下部組織ですが、
地元FCフライブルグの競技場も、屋根にはソーラーパネルがぎっしり乗っています!
フライブルグ市の、ほぼ中央に位置する、広大な多目的公園ゼーパークの端にあるエコステーションです。
丘の上の塔に登り撮影しました。南側の窓の前には池があり、屋根同様に生物が生息しており「ビオトープ」になっています!丸い丘のような建物です。トップライトを除く屋根には土が盛ってあり、春・夏は鳥や昆虫がやって来るそうです。南側は、窓を大きくして日光をふんだんに取り入れます。内部は丸太組みで、八角形の組み合わせです。円形の小ホールを中央に、周辺にキッチンや事務所、部屋を配しています。ここでは、子供から中学・高校生、大人までを対象に、環境教育の講座や催し物がたくさん行なわれているそうです!
エコステーション見学のあと、環境都市・フライブルグ市内を自由行動しました。
市の中心的存在ミュンスター(市民教会)大聖堂です。前の広場では、花・野菜・焼きたてソーセージなどを売る屋台でで賑わっています!ビッグマックの3倍の大きさのソーセージバーガーが昼食になりました。フライブルグの不動産屋を発見!銀行系の不動産会社です。
フライブルグを後にして、バスで1時間半。本日の宿泊地・バーデンバーデンへ到着です。
到着後、すぐに出かけたクアハウスです。海水パンツをはいて入浴という初体験です。たくさんあるプールのような温泉ですが、とてもぬるくて風邪をひきそうでした。一部はサウナで、スッポンポンで混浴というところもありビックリです!この詳細については、ご質問まで(笑)
バーデンバーデンは、ドイツ最大の保養地で、カジノがあり、サミットも開かれた高級リゾート地であるとのことです。